ロマンス詐欺とは?引っかかる人の特徴を考える前に

ロマンス詐欺とは、恋愛感情や信頼関係を利用して金銭をだまし取る手口です。

被害は年齢や性別を問わず発生しており、「特定の人だけが引っかかる」というものではありません。
まずは全体像を整理します。

ロマンス詐欺の基本的な流れ

ロマンス詐欺は、SNSやマッチングアプリを通じて接触が始まり、時間をかけて信頼関係が築かれた後に金銭の話が持ち出されるのが一般的です。

最初からお金の話が出ることは少なく、日常的な会話や将来の話を通じて心理的な距離を縮めていきます。

その後、「一時的な資金が必要」「会うための費用が足りない」などの理由で送金を求められ、徐々に被害が拡大していく構造が多く見られます。

誰でも被害に遭う可能性がある理由

ロマンス詐欺の特徴は、相手が急がずに信頼関係を構築する点にあります。

日常的な会話を重ね、相手の生活や悩みに寄り添うことで、疑いにくい関係を作ります。
そのため、警戒心の強い人でも「この人は違う」と思ってしまうケースがあります。

詐欺と気づいた時にはすでに関係が深まり、客観的な判断が難しくなっていることも少なくありません。

ロマンス詐欺に引っかかる人の特徴

「どんな人が引っかかるのか」を知ることは、被害防止につながります。
ただし、特定の人だけが対象になるわけではなく、誰にでも当てはまる要素があります。

人を疑うのが苦手

人を疑うことに抵抗がある人は、相手の言葉をそのまま受け止めやすい傾向があります。

ロマンス詐欺では、誠実さや優しさを強調したやり取りが続くため、「疑うのは失礼かもしれない」と感じてしまうことがあります。

相手の話に矛盾があっても、悪意を前提に考えにくい人ほど、関係が深まるにつれて警戒心が薄れていく可能性があります。

相手を信じたい気持ちが強い

恋愛関係においては、相手を信じることが前提になる場面が多くあります。

そのため、相手の言葉を前向きに受け止める姿勢自体は自然なものです。

しかし、ロマンス詐欺ではその信頼が利用されます。
「この人だけは本当のことを言っているはず」と思い込むことで、客観的な判断が後回しになりやすくなります。

孤独感や寂しさを抱えている

日常生活で孤独を感じていると、誰かとつながること自体が大きな意味を持ちます。

頻繁に連絡をくれる相手が現れると、その存在が支えのように感じられることもあります。

そうした心理状態では、関係を失いたくないという気持ちが強まり、違和感があっても関係を続けてしまうケースがあります。

経済的な不安がある

経済的な不安を抱えている場合、「将来一緒に生活する」「困ったときは助け合う」といった言葉が強く響くことがあります。

詐欺側は、相手の状況に合わせて「一時的な立替」「後で返す」という形で金銭を求めることがあり、助け合いの延長として支払ってしまうことがあります。

恋愛感情が強くなりやすい

ロマンス詐欺は恋愛感情の高まりとともに進行します。

頻繁な連絡や将来の約束などにより、相手への好意が深まると、相手を疑うこと自体が難しくなります。

感情が強くなるほど、客観的な判断よりも関係維持を優先してしまう傾向があります。

秘密を守ろうとしてしまう

詐欺側から「周囲に話すと誤解される」「二人だけの問題」と言われることで、誰にも相談しない状況が作られることがあります。

秘密を守ろうとする姿勢は信頼関係の一部に見えますが、第三者の視点が入らないことで、判断が偏りやすくなります。

ロマンス詐欺に引っかかる心理

特徴だけでなく、「なぜ信じてしまうのか」という心理も重要です。
詐欺側は心理的な隙を巧みに突いてきます。

最初は詐欺と気づかない構造

ロマンス詐欺は、最初から金銭を求めるわけではありません。

日常会話や共通の話題から関係が始まり、徐々に信頼を積み重ねるため、詐欺と認識しにくい構造になっています。

金銭の話が出たときには、すでに信頼関係が築かれている場合が多く、疑いにくくなります。

好意を否定したくない心理

相手に対する好意が芽生えると、「騙されているかもしれない」と考えること自体がつらく感じられます。

自分の判断を否定することにもつながるため、違和感を感じても「考えすぎかもしれない」と受け流してしまうことがあります。

ここまで信じたのだからという心理

時間や感情を投じて関係を築いた場合、「ここまで信じたのだから」という気持ちが生まれます。

途中で疑うことは、自分の判断を否定するように感じられ、引き返しにくくなることがあります。

「自分は大丈夫」という思い込み

ロマンス詐欺はニュースなどで見聞きする機会が増えていますが、「自分には関係ない」と考える人も少なくありません。

この思い込みがあると、違和感があっても深刻に受け止めず、対応が遅れる可能性があります。

周囲に否定されたくない心理

周囲に相談した際に否定されるのではないかという不安から、誰にも話さずに関係を続けてしまうケースもあります。

結果として、第三者の視点が入らず、判断が偏ったまま状況が進んでしまうことがあります。

ロマンス詐欺に引っかからないための判断基準

詐欺と断定できなくても、違和感に気づくことが重要です。
判断基準を持つことで被害拡大を防ぎやすくなります。

金銭の話が出た時点で一度立ち止まる

恋愛関係の中で金銭の話が出た場合、その時点で冷静に状況を見直すことが大切です。

理由がもっともらしく感じられても、第三者に相談するなど、感情から少し距離を置くことで判断しやすくなります。

会えない状況が続く場合

会う約束が何度も延期される、具体的な予定が決まらないといった状況が続く場合は注意が必要です。

物理的に会えない状況が長期間続く場合、関係の実態を確認しづらくなります。

急かされる言動がある場合

「今すぐ対応しないと間に合わない」といった言葉で判断を急かされる場合は、一度立ち止まることが重要です。

急がせることで冷静な判断を妨げる意図がある可能性があります。

第三者に相談できない状況

相談しないよう求められる場合や、話すことに抵抗を感じる場合は、その状況自体を見直す必要があります。

第三者の視点が入ることで、客観的な判断がしやすくなります。

それでもロマンス詐欺に引っかかってしまったら

被害や違和感を感じたとき、どこに相談すべきか迷う方は少なくありません。
相談先の役割を整理します。

一般的な相談窓口の役割

公的機関では、被害状況の聞き取りや一般的な助言を受けることができます。
被害の共有や注意喚起の面で役割があります。

警察

警察では、犯罪性の有無の確認や被害届の受理が行われます。
刑事的な観点から状況を把握することができます。

消費者センター

消費者センターでは、契約や詐欺的手口に関する一般的な助言を受けることができます。
類似事例の情報提供が得られる場合もあります。

弁護士の役割

ロマンス詐欺の疑いがある場合、経緯や証拠を整理することで状況を客観的に把握しやすくなります。

投資詐欺やロマンス詐欺に関する相談に対応している弁護士であれば、事実関係の整理や今後の対応を検討するための視点を得ることができます。

当事務所では、ロマンス詐欺に関する相談にも対応しています。

ロマンス詐欺の解決ステップを紹介しています。
是非こちらの記事もご覧ください。
ロマンス詐欺に強い弁護士に相談|返金・解決へのステップ

田中保彦法律事務所では、投資詐欺やロマンス詐欺の相談実績があり、LINEでの相談にも対応しています。

詐欺と断定できない段階でも、状況整理のための相談が可能です。

まとめ|ロマンス詐欺は「特徴」よりも状況が重要

ロマンス詐欺は、特定の人だけが引っかかるものではありません。心理や状況が重なることで被害が生まれます。

ロマンス詐欺は、誰にでも起こり得る被害です。

引っかかる人の特徴というよりも、信頼関係の構築や心理的な影響が大きく関係しています。

違和感を感じた時点で状況を整理することが重要であり、一人で抱え込まず第三者の視点を入れることで冷静な判断につながります。