ライバー詐欺は身近にある?悪質事務所の見分け方と被害対策を解説
「ライバーになってみたい」
「副業でライブ配信を始めたい」
そんな気持ちにつけ込んだ詐欺被害が後を絶ちません。
SNSやスカウトDMを通じて、巧妙な手口で若者を狙う悪質事務所も存在します。
この記事では、ライバー詐欺の実態と見分け方、被害に遭わないための対策を、詐欺被害に悩む読者の目線でわかりやすく解説します。
ライバー詐欺が急増している背景と現状
近年、誰もがスマホひとつで「ライバー」として活動できる時代になり、ライブ配信の世界が急速に広がっています。
その影響で、事務所からのスカウトや副業の誘いも増えていますが、なかには詐欺まがいのものも存在します。
なぜライバー詐欺が急増しているのか、その背景と現状について詳しく解説します。
ライブ配信ブームと事務所の乱立
スマートフォンひとつで始められるライブ配信は、コロナ禍をきっかけに一気に身近な存在となりました。
Twitch · ニコニコ動画 · ツイキャス · 17LIVE など配信プラットフォームの台頭により「ライバーになりませんか?」とスカウトされる機会も増加しています。
こうした状況に呼応して、ライバーをマネジメントする事務所の数も急増。
かつて数百社だった業界は、今や2,000社以上が乱立しているといわれています。
その中には、配信業界のノウハウを持たずに参入し、手当たり次第にスカウトDMを送りつけるような悪質な業者も少なくありません。
SNSでのスカウトが当たり前になっている
現在、ライバーのスカウトは主にSNS上で行われています。
X(旧Twitter)やInstagramなどで活躍するユーザーに対し、ライバー事務所の担当者が直接DMを送って勧誘するのが一般的な手法です。
「配信するだけで時給がもらえる」「副業で簡単に稼げる」といった甘い言葉に引かれがちですが、実態はサポートが不十分だったり、高額な費用を請求されたりするケースもあります。
業界の急拡大が、詐欺の温床となっているのが現実です。
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ライバー詐欺の主な手口5選
ライバー業界の拡大にともない、スカウトや所属契約を装った詐欺トラブルが増えています。
ここでは、実際に多く報告されている詐欺の手口を5つ紹介します。
SNSのDM勧誘から始まり、契約後の金銭トラブル、サポート放棄まで、どんな形で被害が起きるのかを具体的に把握しておきましょう。
SNSで届くスカウトDM
ライバー事務所のスカウトは、X(旧Twitter)やInstagramのDMで届くことがほとんどです。
「お話を聞かせてください」
「一度面談しませんか」
といった柔らかい文面で誘われるケースが多く、中には個人アカウントから送られてくることもあります。
すべてが詐欺とは限りませんが、発信元の実態が不明な場合は要注意。
本物の事務所は公式アカウントで連絡を取るのが基本であり、契約前に公式サイトや口コミを確認することが被害防止につながります。
実在する事務所をかたる偽名勧誘
「有名ライバー事務所の担当です」と偽り、信頼を装って近づく詐欺も増えています。
巧妙なのは、実在する事務所名を名乗り、あたかも公式のスカウトのように装う点です。
リサーチしても本物の事務所が存在するため、信じてしまう人も少なくありません。
対策としては、必ず公式サイトの問い合わせ窓口から確認すること。
実際には「DMでスカウトは行っていない」と明言している事務所も多く、裏付けを取るだけで被害を避けられます。
契約後に高額な講座費・登録費の請求
契約を交わした後になって「研修費」「登録料」「機材費」などの名目で高額な費用を請求されるケースがあります。
最初は“無料サポート”をうたっていたにもかかわらず、後から「返金不可」「支払わないと契約違反」といった圧力をかけられることも。
契約書の内容が不明確なまま支払いに応じるのは危険です。
書面で条件を確認し、必要なら専門家に相談してから判断するようにしましょう。
マルチ商法などへの誘導
ライバー活動を口実に、マルチ商法や副業ビジネスへ誘導される詐欺も見られます。
最初は配信者の募集だったのに、実際には「他のライバーを勧誘する仕事」「化粧品や商材を販売する契約」など、全く異なる業務を求められるパターンです。
なかには過度な露出を強要されたり、希望と違うテーマでの配信を迫られるケースもあります。
契約前に仕事内容や自由度を確認し、少しでも不審なら関わらないことが懸命です。
サポートがない・乏しい事務所
「全面サポートします」とうたいながら、実際は何の支援も受けられない事務所も存在します。
契約後に放置されたり、報酬や契約条件が説明と違うといったトラブルが代表的です。
なかには「最初に提示した条件はトップライバー向けだった」と言い訳をする悪質業者も。
事前に契約書の内容とサポート体制を確認し、報酬体系や退所条件が明確でない事務所は避けるようにしましょう。
怪しいライバー事務所の見分け方|チェックポイント8つ
「所属するだけで稼げる」と甘い言葉で近づいてくるライバー事務所には要注意です。
中には悪質な運営を行う事務所も存在し、金銭トラブルや精神的被害に発展するケースも少なくありません。
ここでは、詐欺被害を未然に防ぐための8つの見極めポイントを解説します。
1. SNSアカウントが個人・実績不明
スカウトの連絡が来たら、まずSNSアカウントの信頼性を確認しましょう。
運営元が企業ではなく個人名義だったり、投稿に実績や所属ライバーの情報がない場合は要注意です。
また、アカウント名や事務所名で検索しても評判や活動履歴が見つからないようであれば、危険な可能性が高まります。
無名の個人がスカウトを行っている場合、手数料の上乗せや情報のねじれが発生する恐れもあります。身元や実績が明確な事務所を選ぶことが、リスクヘッジの第一歩です。
2. 契約を急かされる
信頼できる事務所であれば、配信者に対して丁寧な説明や十分な検討時間を与えるのが基本です。
反対に、「今決めないと枠が埋まる」「ここで契約しないと無効になる」などと即決を迫る事務所は要注意。
そのような圧を感じた場合は、一度冷静になって契約書の内容や条件を見直しましょう。
相手が説明を省略したり、質問にきちんと答えてくれない場合も、後々トラブルに発展する恐れがあります。
焦ってサインするのではなく、慎重な判断が大切です。
3. 優良な代理店か確認できない
ライバー事務所のなかには、公式代理店として配信プラットフォームと提携し、ライバーの活動をサポートする事業者も多く存在します。
こうした代理店は、配信スキルだけでなく、企画力や法務・税務面も支援し、活動の幅を広げてくれる存在です。
しかし、実績や体制が不明瞭な業者には注意が必要です。
公式代理店であれば、プラットフォームに登録されていることが多く、所属ライバーの事例紹介や明確な報酬体系を提示しているのが通常です。
一方、「費用ゼロ」ばかりを強調したり、連絡担当が頻繁に変わるなど不安定な代理店は要注意。
不安を感じたら、提携実績やサポート内容を必ず確認し、信頼できる代理店かどうかを見極めましょう。
4. 所属ライバーの活動実態がない
事務所の信頼性を見極めるうえで重要なのが、実際に所属しているライバーの存在です。
ネット検索で事務所名とともに所属ライバーの配信活動やSNSが確認できない場合、その事務所には実態がない可能性も考えられます。
特に、スカウトしてきた相手が「所属ライバー多数」と説明しているにも関わらず、外部からその活動が確認できないのであれば、注意が必要です。
透明性のない事務所とは契約を控えるのが賢明です。
5. ネットに口コミがほとんどない/悪い
検索結果にその事務所に関する口コミがほとんど出てこない場合や、悪い評価ばかりが目立つ場合も要注意です。
たとえば、「報酬が支払われない」「契約内容と違うことをされた」「連絡が急に取れなくなった」などのトラブルは、詐欺まがいの事務所で実際に起きている事例です。
もちろんネットの口コミは参考程度に留める必要がありますが、同様の被害が繰り返されている事務所であれば、避けるのが無難でしょう。
6. DMが乱雑・コピペ
スカウトのメッセージがコピペ感満載だったり、誤字脱字が多く、マナーや敬語の使い方も不自然な場合は、相手の信頼性を疑った方がよいでしょう。
悪質なライバー事務所は大量のDMを送り、数打てば当たるという手法で配信者を勧誘しているケースが多くあります。
誠実な対応が見られず、メッセージに違和感を覚えたら、その時点でやり取りを止める勇気も必要です。
これから長く関わる相手だからこそ、最初のやり取りは重要な判断材料になります。
7. LINEやDM以外の連絡手段がない
公式サイトがない、連絡手段がSNSやLINEだけ、所在地がバーチャルオフィスで電話番号の記載がない。
このような事務所は信頼性が非常に低く、万が一トラブルが起きた場合、連絡が取れなくなってしまうリスクもあります。
また、責任の所在が不明確なまま契約してしまうと、後から何かあっても泣き寝入りになる可能性が高まります。
企業情報の開示がされていない場合は契約を見送りましょう。
8. 金銭に関する説明が曖昧
ライバー事務所と契約する際は、収益の分配率・支払いタイミング・振込方法・手数料・違約金など、金銭にまつわる条件をすべて書面で確認する必要があります。
詳細な契約内容が示されず、質問してもはぐらかされたり曖昧な回答しか返ってこないようであれば、その事務所は避けるべきです。
また、「契約書が後日」「電話口で口頭説明のみ」といった事務所も非常に危険です。
お金に関する不透明さは、トラブルの温床になるため注意しましょう。
ライバー事務所からスカウトが来たときの正しい対処法
SNSなどで突然ライバー事務所からスカウトの連絡が届くと、驚きや嬉しさからつい即答してしまう方も多いでしょう。
信頼できる事務所かどうかを見極めるには、冷静な判断と事前調査が欠かせません。
ここでは、スカウトを受けた際に取るべき正しい対応手順をご紹介します。
すぐ返事をせず「一度持ち帰る」
スカウトの連絡をもらったら、すぐに返答せず「一度持ち帰る」ことが大切です。
悪質なライバー事務所は、考える時間を与えず即契約を迫る傾向があります。
しかし、一時の感情で決断してしまうと、後々「話が違う」「サポートが不十分だった」と後悔するケースも少なくありません。
信頼できる事務所であれば、十分な説明の場や検討時間を与えてくれるもの。
納得いくまで調べてから、所属を判断しましょう。
SNS/口コミ/HPで情報収集
スカウトを受けた際には、相手の信頼性を確認するためにも、SNSや口コミ、公式HPなどで情報収集を行いましょう。
たとえば、事務所名を検索すれば、他のライバーの評判やトラブル事例を確認できる可能性があります。
「未払いがあった」
「契約解除で高額な違約金を請求された」
といった声が多い事務所は要注意。
公式サイトの有無や内容も信頼性の目安になります。
情報が少ない場合は、慎重な判断が必要です。
契約書を必ず確認・相談
契約を結ぶ前には、契約書の内容を必ず確認し、不明点は納得できるまで説明を求めましょう。
たとえば、報酬の分配割合や契約期間、退所時の条件などが明記されているかは重要なチェックポイントです。
抽象的な表現が多く、詳細を説明しないまま契約を進めようとする事務所には要注意。
不安がある場合は、専門家に相談することも選択肢のひとつ。
納得のいく形で契約を結ぶことが、後のトラブル防止につながります。
詐欺被害に遭ってしまったら?まずやるべきことと手順
詐欺被害に気づいたとき、まず大切なのは焦らず冷静に行動することです。
やり取りの履歴や送金記録などの証拠は削除せず、必ず保存しておきましょう。
感情的になって相手に連絡を取ったり、独断で対応しようとすると、かえって状況が悪化するおそれがあります。
まずは事実を整理し、自分の状況を正確に把握することが解決への第一歩です。
そして、早い段階で弁護士に相談することをおすすめします。
なぜなら、契約内容や金銭の流れなど、法律の専門家でなければ判断が難しい部分も多いためです。
一人で悩まず、まずは相談することが解決への近道です。
トラブルを避ける!信頼できるライバー事務所の見つけ方
ライバーとして安心して活動を続けるためには、信頼できる事務所に所属することが不可欠です。
ここでは、信頼できるライバー事務所を見極めるための具体的なチェックポイントを紹介します。
事務所選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
事務所のSNSやHPが運用されているか
信頼できるライバー事務所は、公式ホームページやSNSで積極的に情報発信を行っていることが多いです。
事務所の紹介や所属ライバーの活動実績、イベント情報、代表者やスタッフの顔が見える運営体制が明記されていれば、安心材料となります。
逆に、更新が止まっていたり、活動実態のないサイトやSNSは注意が必要です。
事務所選びでは、公式情報の充実度も重要な判断基準となります。
サポート体制・実績が明記されているか
初心者でも安心してスタートできるように、サポートが充実しているかは非常に重要です。
信頼できる事務所は、ライバー一人ひとりにマネージャーが付き、配信内容のアドバイスや機材貸出、イベント企画、イラスト制作支援など、幅広いバックアップ体制を整えています。
公式サイトや面談で具体的な支援内容が提示されている事務所は、安心して長く活動できる可能性が高いでしょう。
ライバー本人の声・評判があるか
事務所に所属しているライバーが活発に配信しているかどうかも大きな判断材料です。
SNSや動画配信アプリで定期的に配信しているライバーが多く、かつ事務所イベントに積極的に参加している様子が確認できれば、良好な運営環境である可能性が高まります。
また、実際に所属しているライバーの評判やリアルな声を探すことで、事務所の実態をより深く知ることができます。
契約前に無料相談や面談が可能か
信頼できるライバー事務所は、契約前にしっかりとした面談や無料相談の場を設けてくれるのが一般的です。
その際には、報酬体系・配分率・契約期間・退所条件などを丁寧に説明してくれるかも大切な判断材料です。
疑問点に対して「何でも聞いてください」といった姿勢がある事務所であれば、安心して契約を進められるでしょう。
焦らず、納得できるまで話し合えるかどうかを見極めてください。
ライバー詐欺に関するよくある質問【Q&A】
ライバー事務所からのスカウトを受けた際、多くの方が「本当に信じていいの?」「契約しても大丈夫?」と不安を抱きます。
ここでは、よく寄せられる質問をもとに、詐欺やトラブルを未然に防ぐためのポイントをQ&A形式で回答します。
Q. 所属が不明な“個人”からのスカウトは信用していい?
A. 所属事務所や企業名が明記されていない個人アカウントからのスカウトは、慎重に対応すべきです。
詐欺や悪質な勧誘の可能性もあるため、SNS上のやり取りだけで判断せず、必ず相手の情報を調べてから対応を検討してください。
Q. どんな基準でスカウトされるの?フォロワーが少なくても声がかかる?
A. フォロワー数が少なくても、ライブ配信への意欲や継続力、人柄などが評価されてスカウトされることがあります。
ただし、誰にでも無差別に声をかける悪質な事務所も存在します。
スカウトされたことだけで「安心」とは言えないので、事務所の実態や評判も確認しましょう。
Q. バイト感覚で始めようと思ってるけど、詐欺に遭わないか不安
A. 「簡単に稼げる」「すぐに収入が得られる」など、甘い誘い文句には注意が必要です。
契約内容やサポート体制を事前に確認せずに所属すると、思わぬトラブルに巻き込まれることもあります。
不安な点があれば、一人で判断せず、専門家に相談することをおすすめします。
Q. 契約書に“違約金”って書いてあるけど大丈夫?
A. 違約金の項目がある契約書は、内容をよく確認することが重要です。
不当に高額な違約金や一方的な条件が設定されている場合、トラブルの原因になります。
不安がある場合は、契約を急がず、弁護士などの専門家に内容を確認してもらうことを検討しましょう。
まとめ
ライバーとして安心して活動を続けるためには、事務所選びがとても重要です。
怪しい勧誘や不透明な契約内容には慎重に対応し、信頼できる情報源をもとに判断することが大切です。
少しでも不安を感じたら、一人で抱え込まずに法律の専門家に相談することが大切です。
安心して活動を始めるためにも、まずは田中保彦法律事務所へご相談ください。









