Instagram投資詐欺とは

Instagramを利用した投資詐欺は、ここ数年で急速に広がっています。
まずは、どのような形で被害が発生しているのか、その現状を整理します。

Instagramを悪用した投資詐欺が増えている理由

Instagram投資詐欺が増えている理由の一つは、匿名性の高さとアカウント作成の容易さです。

実在しない人物や架空の投資家を装ったアカウントでも、写真や投稿を整えれば簡単に信頼感を演出できます。

また、DM機能によって直接個別に連絡が取れる点も、詐欺に利用されやすい特徴です。
不特定多数ではなく「あなた個人」に向けたメッセージであるため、特別感を抱きやすくなります。

被害が拡大しやすいInstagram特有の特徴

Instagramでは、写真や動画を通じて成功している印象を強く与えることができます。

高級車や海外旅行、ブランド品などの投稿が並ぶことで、「この人は本当に稼いでいる」という錯覚が生まれやすくなります。

さらに、フォロワー数やコメントの多さが信用の指標のように見えてしまう点も、被害が拡大しやすい要因です。

Instagram投資詐欺の典型的な手口

Instagramの投資詐欺には、被害者の多い典型的なパターンがあります。
ここでは代表的な手口を紹介します。

DMから始まる投資勧誘

Instagram投資詐欺の多くは、突然届くDMから始まります。

最初は雑談や簡単な挨拶程度でやり取りが進み、徐々に投資の話題へと誘導されていきます。

「副収入に興味はありますか」「資産運用をしていますか」といった質問から入り、警戒心を解くのが特徴です。

被害が拡大しやすいInstagram特有の特徴

詐欺アカウントの多くは、投資家や成功者を名乗っています。

プロフィールには「投資で自由な生活」「誰でも資産形成」といった言葉が並び、投稿には成功談が掲載されています。

しかし、実績の裏付けがなく、具体的な投資内容が語られないケースがほとんどです。

LINEや外部ツールへの誘導

DMである程度信頼関係を築いた後、LINEや別の外部ツールへ誘導されるのも典型的な流れです。

Instagram上でのやり取りを避け、個別に勧誘を進めることで、証拠が残りにくくなります。

なぜInstagramの投資詐欺は信じてしまうのか

多くの被害者が「怪しいと思わなかった」と話します。
その背景には、Instagram特有の心理的要因があります。

日常投稿による安心感

Instagramでは、食事や旅行、日常の出来事などが継続的に投稿されるため、相手の生活が見えるような錯覚に陥りやすくなります。

投資詐欺のアカウントであっても、日常投稿が多いことで「普通の人」「実在する人物」という印象を持ってしまいます。

その結果、投資の話が出てきても警戒心が薄れ、「この人が言うなら大丈夫だろう」と判断してしまうケースが少なくありません。

フォロワー数・コメントによる信頼錯覚

フォロワー数が多かったり、コメント欄が賑わっていたりすると、それだけで信頼できる人物のように感じてしまうことがあります。

しかし、フォロワーやコメントは簡単に増やすことができ、実際の投資実績や信頼性を裏付けるものではありません。

それでもSNSに慣れているほど、数字や反応を信用の指標として受け取ってしまい、冷静な判断が難しくなります。

「自分だけに声をかけてくれた」という特別感

DMで直接声をかけられると、「多くの人の中から自分が選ばれた」という特別感を抱きやすくなります。

詐欺側はこの心理を利用し、「あなただから教える」「本気の人にしか案内していない」といった言葉で距離を縮めます。

その結果、第三者に相談する前に話を進めてしまい、判断を誤るケースが多く見られます。

Instagram投資詐欺を見抜くチェックポイント

Instagram特有の視点から、投資詐欺を見抜くためのポイントを整理します。

投資内容の説明が曖昧すぎないか

「簡単に稼げる」「自動で利益が出る」といった言葉が並ぶ一方で、投資の仕組みやリスクについて具体的な説明がない場合は注意が必要です。

質問をしてもはぐらかされたり、「難しいから任せてほしい」と説明を避けられる場合、冷静に内容を理解させない意図がある可能性があります。

内容を自分の言葉で説明できない投資話は、慎重に見直す必要があります。

実績の根拠が投稿だけになっていないか

利益を示すスクリーンショットや成功報告の投稿が多くても、それが事実である保証はありません。
画像は簡単に加工でき、投稿内容も自由に演出できます。

具体的な運用内容や過程の説明がなく、「結果」だけが強調されている場合は、実態が伴っていない可能性があります。

投稿の見た目だけで判断しないことが重要です。

すぐに判断を迫られていないか

「今だけの募集」「今日中に決めてほしい」といった言葉で判断を急がせる場合、注意が必要です。

冷静に考える時間を与えず、勢いで決断させるのは詐欺でよく使われる手法です。

本当に信頼できる投資であれば、検討する時間を拒む理由はありません。
急かされるほど、一度立ち止まって考えることが大切です。

徐々に恋愛感情を持たせるやり取りになっていないか

Instagramの投資詐欺では、最初は投資や情報交換の話題から始まり、徐々に私的な相談や日常会話が増えていくケースがあります。

「毎日連絡をくれる」「悩みを親身に聞いてくれる」といった関係性が築かれると、相手を信頼してしまい、冷静な判断が難しくなります。

特に、好意を匂わせる言動や将来の話が出始めた場合は注意が必要です。

投資の話と感情的なつながりを結びつける手法は、ロマンス詐欺でも多く見られます。
金銭の話が出た時点で、関係性を一度立ち止まって見直すことが重要です。

↓ロマンス詐欺に関する記事は詳しく下記の記事に掲載をしています。あわせてご覧ください。
【被害急増】ロマンス詐欺の見分け方と対処法を弁護士が解説

Instagram投資詐欺の被害事例

ここでは、Instagramをきっかけに発生した投資詐欺の事例を紹介します。

事例①|DMで知り合った投資家を信じた20代男性

20代男性は、Instagramで突然フォローされたアカウントからDMを受け取りました。

投資関連の投稿が多く、成功体験や利益報告が並んでいたことから信頼してしまったといいます。

やり取りを重ねるうちに「少額から始められる投資」として勧誘され、合計150万円を指定先に支払いました。

しかし、その後は連絡が途絶え、アカウントも削除されていました。

事例②|女性投資家を名乗るアカウントに勧誘された30代女性

30代女性は、Instagramで投資情報を発信する女性アカウントとDMで交流を始めました。

日常投稿が多く親近感を覚えたことで警戒心が薄れ、「一緒に資産形成をしよう」と勧誘されました。

LINEへ誘導された後、複数回に分けて200万円を支払いましたが、出金の話をした途端に連絡が取れなくなりました。

Instagram投資詐欺は早めの相談が重要な理由

Instagram投資詐欺は、対応が遅れるほど状況が整理しづらくなります。

アカウント削除・連絡断絶が早い

Instagramの詐欺アカウントは、一定期間活動した後に突然削除されることがあります。

被害に気づいた時点でアカウントが消えていると、やり取りの経緯を振り返るのが難しくなります。

早めに相談することで、状況を整理しやすくなり、次に取るべき行動を冷静に考える余地が生まれます。

個人間取引の形を取られやすい

Instagram投資詐欺では、企業やサービスを装わず、個人同士のやり取りに見せかけるケースが多くあります。

そのため、「個人的な投資話」「自己責任」と思い込み、問題を表に出しにくくなります。

早い段階で第三者に相談することで、取引の性質を客観的に見直すことができます。

第三者の視点で整理する必要性

被害に遭った直後は、「自分の判断が間違っていたのではないか」と感情的になりやすい状態です。

そのまま一人で考え続けると、状況を正確に整理できなくなります。

弁護士など第三者の視点を入れることで、事実関係を冷静に整理し、今後の選択肢を落ち着いて検討することが可能になります。

弁護士に相談するメリット

Instagramをきっかけとした投資詐欺は、やり取りがDMや外部ツール中心となるため、当事者だけで状況を整理することが難しいケースが多く見られます。

「どこからが問題なのか分からない」「詐欺かどうか判断できない」と感じた段階でも、弁護士に相談することで、これまでの経緯ややり取りを客観的に整理することが可能です。

特にInstagram投資詐欺では、相手が突然連絡を絶ったり、アカウントを削除したりすることも珍しくありません。

早めに専門家へ相談することで、感情に左右されず、現状を冷静に把握しやすくなります。

また、本人が不安を抱えている場合だけでなく、家族が代わりに相談することもできるため、一人で抱え込まずに済む点もメリットといえるでしょう。

田中保彦法律事務所では、投資詐欺やSNSを通じたトラブルに関する相談にも対応しており、状況に応じて今後考えられる選択肢を丁寧に整理します。

Instagramでの投資勧誘に少しでも不安を感じた場合は、早い段階で専門家に相談することが、冷静な判断につながります。

まとめ

Instagramをきっかけに始まる投資詐欺は、誰にとっても身近な問題です。

DMや成功投稿は、必ずしも信頼の根拠にはなりません。

少しでも不安を感じた場合は、一人で抱え込まず、早めに専門家へ相談することが大切です。